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Alien Technology not quite ready for IPO world -- or real world

先日、友人から「株式公開を取り止めたAlien社」に関して尋ねられ、正直あまり良く知らなかったので、調べてみたらMercuryNews誌に興味深い記事を見付けた。(こちら

概要としては、Alien社は、低コストのRFIDタグを製造する会社であるが、ウォール街の評判は芳しくなく、ついには株式公開を諦めたとの事。

Alien社が製造する30フィートの距離から測定出来る低価格のRFIDタグ市場は、ベンチャー企業から大手企業までが凌ぎを削る市場である。

このタイプのRFIDタグは、倉庫のパレットから処方薬のボトルまで幅広い用途に利用する事が出来る。新しい米国のパスポートにも、このタイプのRFIDタグが埋め込まれている。

しかし、RFID市場は、言われるほどには成長していないのも事実である。

更に、Alien社には、$200million以上の資金が投入されたにも関わらず、同社の製造技術は、量産に耐える程には確立していない。

また、Alien社の財務状況を見てみると、06年04月までの6ヶ月間の損失額は$34.2 millionに対して、売上高は$9.96 millionであった。

Alien社の引受会社である投資銀行Bear Stearns & Coは、9百万株を1株当たり$10-$12で公開を試みたが、値が付かなかった。

RFID Journal誌によれば、Bear Stearns & Coは、投売り状態で1株当たり$6にまで価格を下げたが、それでも買い手は付かなかったとの事。

Alien社のCEO Stav Prodromou氏は
「Alien社は、株式市場の市況を鑑み、今回の株式公開を取り止める事とした」
との声明を発表したが、
この声明は、株式公開を取り止めた企業の典型的な声明であり
「Alien社は、今回株式公開する事が出来なかった。何故ならば、Alien社という沈み行く船に、潤沢な資金を投じる愚かな投資家がいなかったからだ」
とする方が適当であろうとの事。

同社は、緊縮財政モードとなり、8月第1週に240名の従業員の内、不特定多数が解雇されているようだ。

前述のProdromou氏は、
「我々は、マーケットリーダーであり続けるために、将来の増資計画に向けて我々が出来る様々なコスト削減策を実行する」
と述べているが、
「我々は、出来る限りのコスト削減を実施するが、資金不足に陥ろうとしている。早く資金調達を完了しなければならない」
と言い換える事が出来るだろう。

米国での株式公開に関して、今夏は、IT企業にとっては厳しい夏となった。インターネット電話企業Vonage社は、株式公開時の1株当たり$17から$6.54に急落、株式公開した事を後悔している事だろう。また、インターネット登録サービス企業GoDaddy社は、先週やっと株式公開を果たした。

しかし、Aien社の株式公開失敗を含めて、株式市場はIT企業の株式公開を望んでいない、RFIDタグに興味を持つ投資家はいない、と見るべきではないとの事。

株式公開とは、継続的な成長と黒字化を果たした企業、または、それに準じた企業にのみ開かれるべきであり、Alien社は、明らかにその基準を満たしていなかった。

健全な株式市場は、Silicon Valleyのエコシステム、ベンチャーキャピタリストや他の投資家にとって必要不可欠なものであり、1999年のドットコムバブルのような正当な判断を欠いた株式市場の過熱は、悲惨な結果をもたらす。

別のRFIDタグ企業に投資しているVector CapitalのパートナーAlex Slusky氏は
「賢明な株式市場は、Silicon Valleyにとってベストな市場である。Alien社のような投機的なリスクを受け入れる熱狂的な市場は、限りあるリソースを浪費する事と無責任な意思決定を称賛するだけである」
と述べている。

つまり、今回の件は、投資家は、単に闇雲に無駄金を投じたくなかっただけと言えるのではないか。
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  1. 2006/08/17(木) 16:00:56|
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Author:eboys
日本にてWirelessおよびMedia関連のM&A業務を担当後、米国Silicon ValleyのVenture Capital FirmにてIT分野を担当。
現在は、日本に帰任、財務・会計部門に在籍中。
email: eboys.2005@gmail.com

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