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書籍:「学問のすすめ 現代語訳」

書籍:「学問のすすめ 現代語訳」(★★★)

コメント:
秀逸な一冊、非常にお奨めな一冊です。

米国勤務時代の同僚と久しぶりに会った時の事、彼は最近政治に関心があると言う。
我々は、それほど真面目な学生では無かったが、年齢によるものなのか「昔はテレビでバラエティ番組を見ていたが、最近は日本の行く末が心配で政治関連番組を見るようになった」という話で盛り上がった。

また、NHKドラマ「坂の上の雲」の評判が良いらしい。
そして、登場人物達の座右の銘が、この「学問のすすめ」に記述されている「一身独立して一国独立する」である。

改めて考えてみると、現在の日本は、「自国のあり姿」について再考されるべき時代にあるのではないかと思うに至り、本書籍を手に取ってみた次第。

本書籍は、齋藤孝氏による現代語訳であり非常に読み易く、また、その内容は現代に書かれた書籍と思うほどに鮮明である。言い換えれば、日本の文明は、明治維新以来進歩していないのではないか、とさえ思う程である。

印象に残った下りを以下に記載しておく。

学問のすすめ

福沢諭吉自身、「この本のタイトルは『学問のすすめ』としたけれども、決して字を読むことのみを勧めているのではない。人には、それぞれの社会的役割や才能というものがある。才能や人間性を身につけるには、物事の筋道を知る必要がある。それを知るためには、文字を学ばなければならない。だから、現在学問が緊急に必要とされているのだ。」としている。

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」

「人がこの世に生まれるのは、天によるものであって、人の力によるものではない。人と人との関係は、本来同等だ。ただし、その同等というのは、現実のあり方が等しいということではなくて、権理が等しいということだ。」

「貧富・強弱の状態は、あらかじめ決められているものではない。人間が努力するかしないかによって変わるものであって、今日愚かな人も、明日には賢くなるように、かつて豊かで強かった国も、いま貧弱な国となることもある。古今にその例は少なくない。」

「一身独立して一国独立する」

国と国とは同等なのだけれども、国中の人民に独立の気概がないときには、一国が独立する権理を十分に展開する事が出来ない。その訳は、以下の三点である。

第一条
独立の気概がない人間は、国を思う気持ちも浅い。
尚、独立とは、自分の身を自分で支配して、他人に依存する心がないことを言う。
人々に独立の気持ちがなく、ただ他人に頼ろうとだけしていると、全国民がみな人に頼るばかりでそれを引き受ける人がいなくなってしまう。

第二条
国内で独立した立場を持っていない人間は、国外に向かって外国人に接するときも、独立の権理を主張することができない。
独立の気概がない者は、必ず人に頼ることになる。
人に頼る者は、必ずその人を恐れることになる。
人を恐れる者は、必ずその人間にへつらうようになる。

第三条
独立の気概がない者は、人の権威をかさに着て悪事をなすことがある。

試しにイギリスへ行って「イギリスは独立を保っていけますか」と聞いてみたところで人は笑って答えないだろう。なぜか。誰もそのことを疑ってなどいないからだ。

天理人道

天理人道とは、天が定めた自由平等の原理、の事。
天の道理や人の当たり前の情にきちんと合っていることだったら、自分の一命をかけて争うのが当然だ。
これが国民のなすべき義務というものである。

文明の形と精神の反比例

国の文明は、形のあるもので評価してはならない。
真に「文明の精神」と呼ぶべき最も偉大で、最も重要なものとは「人民独立の気概」である。

およそ世の中の物事は、進歩しない者は必ず退歩する。退歩しない者は、必ず進歩する。
進歩も退歩もなく、そのままのところに留まる者はありえないのが理屈である。
いま日本のようすを見ると、形としての文明は進歩しているように見えるけれども、文明の精神である人民の気概は、日に日に退歩している。

世話の意味

保護と指図とは、究極的には両方とも一致するものだ。
また、その範囲はぴったりとして寸分の狂いもあってはならない。

世の中では、「貧乏救済」などといって、その相手の人物の良否を問わず、その貧乏の原因を考えず、ただ貧乏な有様を見て、食料や金を援助する事がある。身寄りが無く頼る相手がいない相手に対しては援助ももっともであるけれども、五升の米をもらったら三升を酒にして飲んでしまう者もいるのだ。禁酒の指図もできないのに米を与えるのは、指図が行き届かないところに度を超した保護を与えるものだと言える。

正しい実行力をつける

議論と実行とは、少しも齟齬しないよう。間違いなくバランスを取らなければいけないのだ。

次代の若者たちよ、他人の仕事を見て物足りないなあ、と思えば、自分でその仕事を引き受けて、試しにやってみるのがよい。

非常に大きなことからとても細かいことまで、他人の動きに口をだそうとするならば、試しに自分をその働きの立場において、そこで反省してみなければいけない。あるいは、職業がまったく違ってその立場になれない、というのであれば、その働きの難しさと重要さを考えてみればよい。

人望論

交際の範囲を広くするコツは、関心をさまざまに持ち、あれこれをやってひとところに偏らず、多方面で人と接することになる。
人間のくせに、人間を毛嫌いするのはよろしくない。


学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)
(2009/02/09)
福澤 諭吉

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  1. 2010/01/03(日) 23:22:58|
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Author:eboys
日本にてWirelessおよびMedia関連のM&A業務を担当後、米国Silicon ValleyのVenture Capital FirmにてIT分野を担当。
現在は、日本に帰任、財務・会計部門に在籍中。
email: eboys.2005@gmail.com

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