YES and .blog

Don't give up before you try it.

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

書籍:「リスクに挑む」

書籍:「リスクに挑む―市場経済で生き残る攻撃的財務論」(★★★)

コメント:
知人に紹介された福間年勝氏(三井物産・元副社長)の著書(2002年発行)。

Nothing ventured, nothing gained

著者は、本書に於いて、自分の目で現実を直視し、リスクに正面から挑む。危険なように見えるかも知れないが、それが一番、簡単で確実な道ではないだろうか。本書が、不確実さを増す世界で、リスクに挑戦していくための参考になれば、と記している。

著者中心の構成になっており、「おれが、おれが」的なArrogantな印象を若干受けたので、もう少し失敗談や関係者に関する記述があるれば、より良かった様に思うが、2009年現在から見ても面白い内容だった。

先ず、厳しいマーケットで生き残る人間の条件について触れている。
一にも、二にも、三にも、勉強である。トレンドを読む相場観、先見性を養うには、不断の勉強しかない。
それも単に為替や金利などといった金融商品の知識だけでなく、あらゆることに関心を持ち、先見性を持つことが大切である。そして、四に「大胆さと臆病さ」である。五に自己抑制力。六に健康。そして最後に幸運である。

●失敗こそ最良・最善の教科書
人間は失敗から学ぶ。楽をして学んだことは忘れてしまいがちだ。しかし、失敗から学んだことは忘れない。儲かった話というのは、いくら聞いてもなかなか身に付かない。そして、失敗は「気迫」を生んでくれる。大体、「相場の天才」を生むようになったら気を付けた方が良い。天才などという者は相場にはいない。

自戒を込めて言えば、マーケットでは自己否定から入らないと勝てない。それまで自分が成功した過去の相場観に基づく思い込みが損失を拡大し、最終的には命取りになる。相場というのは勝敗の問題であって、哲学の問題ではない。円高、円安、どちらが論理的に正しいのか。どちらが正義かという問題ではない。市場経済では、「見たくないもの見る」「聞きたくないことを聞く」「やりたくないことをやる」ことが必要になる。

パニックのときこそ、パニックになってはいけない。マーケットで取引していればわかるが、パニックになると、どうしても高値買い、安値売りをしてしまうものなのである。ビジネスの場合も同様で、せっかく育てたチャンスを殺してしまう。誰もが買いたくないときに買い、投資したくないときに投資するのが市場経済で生き残る経営のあり方なのである。

また、組織は同じ過ちを繰り返す事が多い。それを防ぐには、失敗の経験、成功の体験を、個人を通して伝承するのではなく、ルールやマニュアルに落とし込んで、組織に記憶させる必要がある。個人を媒介にしていたのでは、その人がいなくなれば、知恵もノウハウも経験も消えてしまう。

●歴史に学び、歴史にこだわらない。
シナリオを考える。あるいは、十年後を見通す上で参考になるものは何か。それは歴史である。銀行の破綻にしても、歴史的に見て三つに集約されると思う。国際化、不動産、証券である。

●リスクへの対応策
先ず、大事なのは、リスクを"因数分解"して、なるべく単純化することだ。複数のリスクの対応策を一緒に考えない。そして、キャッシュフローの拡大、有利子負債の削減を進め、自己資本を拡充していくという不断の努力が必要になる。それが、今後10年のリスクから身を守ることになる。

「P(Price)マイナスC(Cost)」でキャッシュフローの拡大を図る。
これも当たり前の様に聞こえるかも知れないが、ここで重要なのは「Pはマーケットが決める」ということである。とりわけ日本の企業の間には、価格決定権は自分たちが持っているという意識が強かった。ところがグローバルマーケットの時代になると、唯我独尊は通用しない。一方、Costに関しては、究極は「持たざる経営」、所謂バイ・アンド・トレードが基本となる。

●ビジネスでは、「互恵の精神(英語で言う「reciprocity」)」が重要である。
いつ関係を断ち切られるのか、分からないような相手とは安心して仕事が出来ない。互恵の関係で、共存共栄が図れるような、信頼出来るパートナーがビジネスでは重要なのだ。

リスクに挑む―市場経済で生き残る攻撃的財務論リスクに挑む―市場経済で生き残る攻撃的財務論
(2002/06)
福間 年勝

商品詳細を見る
スポンサーサイト
  1. 2009/06/23(火) 22:12:32|
  2. 書籍
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<書籍:「カーライル」 | ホーム | 書籍:「松明(たいまつ)は自分の手で」>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://eboys.blog45.fc2.com/tb.php/214-5cbf5558
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

eboys

Author:eboys
日本にてWirelessおよびMedia関連のM&A業務を担当後、米国Silicon ValleyのVenture Capital FirmにてIT分野を担当。
現在は、日本に帰任、財務・会計部門に在籍中。
email: eboys.2005@gmail.com

カレンダー

06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

リンク

カテゴリー

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。