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書籍:「アメーバ経営―ひとりひとりの社員が主役」

書籍:「アメーバ経営―ひとりひとりの社員が主役」(★★☆)

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先般のエントリー「稲盛和夫の実学-経営と会計」(こちら)と対をなす書籍。
本書籍では、京セラの経営管理の根幹と呼ばれる「会計学」と「アメーバ経営(小集団独立採算制度)」に於ける「アメーバ経営」に就いて記載されている。

著者が、創業者(稲盛和夫氏)である為か、スズキの中興の祖である鈴木修氏(こちら)と比較すると、自分本位(例:文中に、創業者以外の人物が登場しない)だったり、精神論が強い印象を受けるが、非常に参考になる書籍であることは間違いない。

アメーバ経営とは、大きくなった企業を小集団に分割して運営する制度である。
但し、著者曰く「アメーバ経営は、経営ノウハウではない。従って、遣り方だけを真似してみても、うまく機能しない」の通り、経営理念に近い性質のものと感じた。

アメーバ経営の目的は、大きく分けると次の三つの目的があるとの事。
第一の目的『市場に直結した部門別採算制度の確立』
 必要なのは過去の数字ではなく「現在の数字」であり、経営における重要な原理原則である「売上を最大に、経費を最小にする」ことを目的とした制度である。

第二の目的『経営者意識を持つ人材の育成』
 リーダーには、経営哲学が必要との事。京セラでは、公平、公正、正義、勇気、誠実、忍耐、努力、博愛という大変プリミティブな価値観を大事にしてきたが、リーダーとは、全き人格者でなければならない。また、人格というものは、常に変化するものである。「才子、才に溺れる」という言葉があるように、優秀な人材が才覚の使い方を誤ると、とんでもない問題を引き起こす。才覚の無い人なら、そんな不祥事すら思い付かないだろうが、なまじ才覚があるために、不正を思い付くのだ。
 また、新規事業を始める場合に於いて「人材こそ事業の源である」と考えてきた。単にビジネスチャンスがあるという理由で事業を始めたことはなく、「適材な人材がいるから新規事業に進出する」というのが鉄則である。

第三の目的『全員参加経営の実現』
 「大家族主義」とも呼ばれる、経営者と従業員、従業員同士の間にある信頼関係をベースにした全員参加の経営を確立した。
 著者曰く「もともと信じ合える同志が集まり設立した会社なので、経営者である私が、私服を肥やそうとなどというつもりは毛頭なかった。また、京セラの経営理念を『全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること』と定めることにより、労使対立を超えて一致団結する企業風土が生まれる土壌となった」との事。

尚、アメーバ経営は、ただ細かくすれば良い訳では無いとの事。
第一条件:
 切り分けるアメーバが独立採算組織として成り立つために、「明確な収入が存在し、かつ、その収入を得るために要した費用を算出できる」こと。

第二条件:
 最小単位の組織であるアメーバが、ビジネスとして完結する単位となること。

第三条件:
 会社全体の目的、方針を遂行できるように分割すること。

また、技術に関する考え方は非常に興味深い。
京セラが製造業であるにも関わらず、「技術的な優位性というのは、永遠普遍のものではない。だから企業経営を安定させようと思うなら、たとえ技術的にさほど優れていなくとも、どこでもやれるような事業を優れた事業にすることが大切である。つまり、誰もやれるような仕事をしていても、「あの会社はひと味違う」というような経営をすることが、その会社の真の実力なのである。」と記載しており、恐らく、技術力に自信があった上で、更なる高みを目指すという事なのだろう。

更に、昨今はEMS(Electronics Manufacturing Service)など下請け会社を活用する様な形態もあるが、「永続して事業を発展させていく為には、長期的な視点も持って行うべきである。付加価値を生み出す製造現場を社内に作り上げ、額に汗して、ものづくりに励むべきだと考えている。」との記載もあった。

また、個人的には、「燃える集団」という表現は余り好きではないが、「『能力を未来進行形でとらえる』ことが出来る者が、困難な仕事を成功に導くことが出来る。『何としても夢を実現させよう』と強く思い、真摯な努力続けるならば、能力は必ず向上し、道はひらけるのである。」「言葉とは『言霊』であり、その人の『心』や『魂』が自ずと表れるものだと考えている。経営においては、具体的な目標を立てることが大切である。」という記載は、実体験を鑑みても「確かに・・・」と思った次第である。

アメーバ経営―ひとりひとりの社員が主役アメーバ経営―ひとりひとりの社員が主役
(2006/09)
稲盛 和夫

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  1. 2009/05/16(土) 19:18:59|
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Author:eboys
日本にてWirelessおよびMedia関連のM&A業務を担当後、米国Silicon ValleyのVenture Capital FirmにてIT分野を担当。
現在は、日本に帰任、財務・会計部門に在籍中。
email: eboys.2005@gmail.com

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