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書籍:「図解コンテンツ・ファイナンス」

書籍:「図解コンテンツ・ファイナンス-著作権信託で資金調達が変わる-」(★★★)

コメント:
近年、広告費を前提とした番組制作モデルが限界に来ていると言われている。
上場している製作会社の決算を見ても、当期利益は2007月3月期をピークに減少傾向である。
従って、コンテンツ制作のための資金調達方法に関心があり本書籍を購入した次第。

本書籍に於いて、著作権製作投資または著作権証券化のストラクチャーとして考えられる法的な仕組みに関して記載されていたので備忘録として以下の通り記載する。

【備忘録】
各ストラクチャーは、それぞれデメリットが存在するが、新信託業法が、2004年11月26日に成立、同年12月30日施行されており、これと他のストラクチャーと組み合わせによって解決されると考えられるとの事。

コンテンツ信託

1)任意組合(製作委員会方式)
映画製作に最も多く利用されるストラクチャー。
映画製作に関与する企業または完成した映画に就いて利用権限を取得する企業に出資を仰ぎ、組合のファンドを構成する。組合員(出資者)は10社程度になる場合が多く、通常5億円位までのファンド構成に利用される。配当は、原作者に対する権利処理の対価、製作会社に対する委託料を支払った後の残余利益につき、出資額に応じて支払われるのが通常である。尚、二次利用の終了するのが、通常の場合5年で85%を回収、残りの65年で15%を回収することになるため、管理コストの観点から一般的には5年経過後に組合を解散、後の管理は映画の著作権を独占取得する組合員、製作会社、テレビ局、配給会社のいずれにかに集約する。

2)有限責任組合
組合員の有限責任が確立している組合を活用するストラクチャー。
実務的には、ベンチャーキャピタルを組合形式で構成、機関投資家がこの組合に投資をして、数10億円のファンドを形成する。これを基に組合は、映画等著作物の製作会社を含む中小企業に投資(株式、転換社債等)し、利益(多くはキャピタルゲイン)を取得する事になる。ファンド運営会社の代表者、無限責任組合員の代表者の実務能力によってIPOまで持っていくハイリスク・ハイリターンなスキームである。

3)匿名組合
組合員と営業者(主に商行為を行う者)の2当事者間の個別的取引という事ができるストラクチャー。
出資者(組合員)の資金を営業者のノウハウで事業に使用し利益分配を組合員が受けることを同意することによって生じる。営業者の能力を見込んで配当を得る目的のエクイティファイナンスである。

4)特定目的会社・特定目的信託
信託業法によるスキームと特定目的会社のスキームを合体したストラクチャー。
著作権者は特定目的信託で著作権設定、信託受益権を代価として取得する事になる。これを投資家に譲渡することによって一括資金を得ることが出来る。このスキームの大きな特徴は、特定目的信託によって生じる受託権は証券取引上の有価証券であり、受益権証券とすることによって有価証券の流通市場で売買が可能な極めて流通性の高い商品になり得る。

また、本書籍では提言として、上記の著作権証券化ストラクチャリングのためのビークル(組織)に対して、2段階信託による資金調達が記載されている。

先ず、原作(小説)、脚本その他クラシカルオーサーの著作権を第1次信託の対象とする。調達資金額が充分でない場合には、映画製作者がノンリコースローンによってデットの資金調達を行う。

映画が完成すると同時に、第2次信託設定を行い、第2次信託受益権を発生させ、これを市場に販売、上記のノンリコースは、第2次信託受益権の販売によって完済する事が相当との事。

一方、原作が含まれず、脚本をつくらず、企画書の著作権だけで第1次信託をすることは危険過ぎるとの事。理由としては、企画書に書かれている事は、アイディア・コンセプトであり、これ自体は著作権法上の保護を受けていないからとの事。

この事は、先のエントリーで紹介した「書籍:『コンテンツビジネスによく効く著作権のツボ』」で解説されている。

図解コンテンツ・ファイナンス―「著作権信託」で資金調達が変わる図解コンテンツ・ファイナンス―「著作権信託」で資金調達が変わる
(2005/08)
松田 政行

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  1. 2008/10/21(火) 23:05:20|
  2. 書籍
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<書籍:「オープン・ソリューション社会の構想」 | ホーム | 書籍:「生物と無生物のあいだ」>>

コメント

どーもです♪

番組制作に関して、最近は家電芸人みたいな新たな試み(?)も散見されるようになり興味深いです。
そろそろ下町で部活動が必要ですねーv-14
  1. URL |
  2. 2008/10/27(月) 21:03:39 |
  3. eboys #iS994MwA
  4. [ 編集]

手厳しい。。

お久しぶりです。お元気ですか??
この著者の方、ワタクシの修士論文の副査でして・・・v-12

また下町で飲みたいですねー。

  1. URL |
  2. 2008/10/27(月) 00:03:50 |
  3. pbonta #rWHR4SfI
  4. [ 編集]

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Author:eboys
日本にてWirelessおよびMedia関連のM&A業務を担当後、米国Silicon ValleyのVenture Capital FirmにてIT分野を担当。
現在は、日本に帰任、財務・会計部門に在籍中。
email: eboys.2005@gmail.com

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