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MySpace Case Study: Not a purely viral start

当方が参加する勉強会のメンバー、Sierra VenturesのNisan Gabbay氏が、MySpaceの成功モデルに関してケーススタディを寄せているので紹介する。(こちら

要約は、以下の通り。

MySpaceは、2003年にマーケティング会社Intermixからスピンアウトする形で設立された。MySpaceが提供するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)は、その後の3年間で、2006年1月時点で4,800万人のユニークユーザー、274億ページビューを誇る米国トップ5のサイトになった。収益規模の面では、グーグル、イーベイ、ヤフーを超える事は出来ないかも知れないが、インターネットの次世代”プラットフォーム”企業となるポテンシャルは秘めている。

MySpaceと同社より先行しながら後塵を拝したFriendster社を比較して見ると非常に興味深い。

1)Key success factors:「ユーザーに任せろ」
MySpaceが権限を有するのでは無く、ユーザーに権限を与える。これにより、ユーザーは自発的/積極的に自己表現や友達とのコミュニケーションなどを行うようになる。

一方、MySpaceの成功要因は、幾つか挙げられるが、最大の要因はティーンエイジャーの関心を最も早く掴んだ事であろう。

2)開発戦略:Rapidly adapted product to desires of user base through rapid development cycles

MySpaceは、ユーザーのフィードバックを注意深く聞き、素早く自社のサービスに反映させている。例えば、ユーザーのグループ機能、Blog機能, コメント機能,メッセージ機能, IM機能に就いても、Friendsterよりも取り入れるのが早かった。写真共有に関しても各SNS会社に等しくチャンスがあった中で、PhotoBucketやImageShackという他企業との連携を図ったのもMySpaceが最初であった。

3)マーケティング戦略:Used combination of viral tactics, offline advertising, and online distribution partnerships to seed initial MySpace community with users

世の中では、MySpaceはユーザーの口コミマーケティングにより成長したと見られているが、実際には伝統的な広告手法と既存のオンラインサイトを利用したcost per acquisition (CPA) キャンペーンによって成功を掴んだ。具体的には、先ずロサンジェルスのクラブ、バンド、プロモーターにOffline営業を行い、次第にマイクロ・オフライン・コミュニティ内で"MySpace"はBuzz Wordとなった。更に、スピンアウト元のIntermixがマーケティング会社だった事も好材料であった。そして、MySpaceが最初の100万ユーザーを獲得した事により、そこから口コミ効果により雪ダルマ式にユーザー数が増えて行ったのである。

4)製品戦略:Made product and policy decisions to ensure MySpace site performance

FriendsterとMySpaceの明暗を分けたのは、システムのパフォーマンスであった。第一に、MySpaceは、Friendsterの特徴的な機能であった"friend chaines"を、システムに対する負荷を抑えるために表示しない事にした。第二に、MySpaceは、サービス開始当初、その提供地域を米国のみに制限した。一方、Friendsterは、フィリピンで大成功を収めたが、地域性の問題で収益には繋がらなかった。更に悪い事に、そのトラフィックが、収益面で重要な米国のサービスに悪影響を及ぼしたのである。

5)Exit分析

結局、2005年7月にFoxがIntermixとMySpaceを$580Mで買収した。この際のMySpaceの企業価値は、$500M弱と言われている。MySpaceの2005年売上高計画は$20Mであり、PSR20倍以上が付いた事になる。但し、最終的にMySpaceは2005年度中に、売上高$8M/月を達成した事から、PSR5倍となり買収価格は妥当であったと言えるだろう。(尚、最近FoxとGoogle間で、MySpaceの売却価格が$900Mで交渉されたとの噂)

尚、MySpace買収で収益を上げたのは、既存投資家であったRedpointである。同社は、2005年2月にpre-money valuation $35M程度、$11.5Mを投資実行して25% ownershipを獲得した 。そして、2005年7月に$65M程度の投資リターンを得ている。

更に収益を上げたのは、Intermixの既存投資家であったVantagePoint Venture Partnersである。同社は、MySpaceには投資していなかったが、Intermixに$15Mを投資、IntermixがMySpaceを買い戻す形で、FoxにIntermixが買収されたために
$139Mの投資リターン得た。

6)総括

最後に付け加えたい事は、Web 2.0系起業家達は、自分の競合相手は、動きの遅い大企業ではなく、大企業を後ろ盾とした動きの早いスタートアップ企業である事を認識するべきである。

蛇足であるが、日本では売上高19億円弱のMixiの企業価値が2,000億円というから凄い話である。
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  1. 2006/09/16(土) 13:10:25|
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Author:eboys
日本にてWirelessおよびMedia関連のM&A業務を担当後、米国Silicon ValleyのVenture Capital FirmにてIT分野を担当。
現在は、日本に帰任、財務・会計部門に在籍中。
email: eboys.2005@gmail.com

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