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書籍:「世界が指摘する岡田ジャパンの決定的戦術ミス」(★★★)
コメント:
イタリア人監督5人が日本代表の7試合を分析し、岡田ジャパンの戦術ミスを指摘した書籍。
現在の日本代表を分析している点、テレビ解説の様な印象論ではなくシステムを俯瞰的に分析している点が非常に面白く、サッカー好きにはお奨めの一冊です。
感想としては、「分かっているけど出来ない」のが現在の日本代表なのだと思う。
表紙に記載されている「ここを変えれば岡田ジャパンは勝てる!」というほど、甘くはないのでは?とも思った。
一言で言えば、「連動性」に問題があるという事。
まあ、「連動性」自体は、岡田監督が繰り返し述べているコメントだが、具体的には以下のことを指摘している。
①ディフェンスは、ディアゴナーレ(斜め後方に)に動いて、バランスよくスペースを消すべき。日本代表は、先ず人に寄せるため後手に回って混乱する傾向がある。
②日本代表フォワードの懸命なプレスは、ミッドフィルダー、ディフェンスとの連動がなく無意味で消耗するだけで虚しいだけである。
③中村(俊)が、サイドバックの役割を担っているので、攻撃時には疲弊して能力を発揮出来ない。
④闘莉王が、背後のスペースを気にせず上がる傾向がある。
ただ、Jリーグレベルならいざ知らず、世界レベルの選手は瞬発力が違うので、先ずは寄せたがる気持ちも分からなくもないし、闘莉王が上がる事で局地的な数的優位を作らないと局面を打開出来ないのも現実だと思う。
要するに、基本的な運動能力の面も含めて「分かっているけど出来ない」訳だから、所謂「セオリー」を捨てて、特殊なサッカー(日本らしいサッカー?)で打開するのが岡田ジャパンの試みでは?と信じたい。
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- 2010/04/30(金) 22:56:12|
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