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書籍「ゴリラゲーム 株式投資の黄金律」

書籍:「ゴリラゲーム 株式投資の黄金律」(★★☆)
コメント:
ジェフリー・A・ムーアのハイテク株投資の指南書、米国でベストセラーとなった一冊。

個人的には、ハイテク投資の理論・歴史を理解するという観点では非常に面白い一冊だった。但し、この書籍を投資の指南書と位置付けるのは甚だ疑問である。

指南書としては、内容が冗長的過ぎるため、「…で?」という印象を受ける。

書籍の内容を簡単に触れると、「ゴリラゲーム」とは、「ハイテク株投資で成功する方法」であり、「ゴリラ」とは、マイクロソフト、インテル、シスコシステムズのような「ハイテク分野で圧倒的な競争力と将来性を備えた企業」を指す。

具体的な手法は、『超成長期に入りつつある市場を見付け、ゴリラになると思われる企業群の株式を纏めて購入。その後、ゴリラ企業が明確化した段階で、それ以外の企業の株式を全部売却、その代金をすべて最終的なゴリラ企業の株式につぎ込む。このゴリラ企業の株式を長期保有し、ゴリラの「死」が明確になる新たなテクノロジーが出現するまで決して売らない事』と定めている。

更に、新たな市場に挑戦する企業を以下の通り「ゴリラ」「チンプ」「モンキー」と分類している点も読者を飽きさせない。

ゴリラ :独自のアーキテクチャーがデファクト・スタンダードとなり市場に君臨する企業。
チンプ :ゴリラになろうとして市場に選ばれなかった企業。
モンキー:ゴリラ製品と100%の互換性を有する安価な製品を供給する企業。

ゴリラ企業の競争力は、①自社のアーキテクチャーが、デファクト・スタンダード/マーケットリーダーとなり、②競合他社に対して高い参入障壁を築くため、③顧客は、高いスイッチングコストを要求される、③また、ゴリラ企業は、スケールメリットを享受するため圧倒的なマージンを叩き出す、④さらに、モンキー企業の製品により顧客にトータルソリューションが提供されるため、圧倒的な競争力が形成されるという訳だ。

この時、ゴリラ企業の提供する製品は、「過去とは不連続な新しい技術に基づくが、顧客にとっては、過去と連続しているように見えなければならない」との事。

使い勝手などが、代表的な事例であろう。

更に、イネーブリング・テクノロジー企業(※我々は、プラットフォーム企業などと呼んでいるが)を中核に据えて、アプリケーション企業を加えてポートフォリオを構成する点は、ベンチャーキャピタルで働く我々には馴染み深い手法である。

但し、この書籍が対象にしている読者の多くは、一般投資家であり、基本的には上場株式しか購入出来ない。その上場企業の市場は、「超成長期に入りつつある市場」と言えるのだろうか?また、その株式を、「適正な価格」で購入出来るものなのだろうか?との疑問を抱く。

ベンチャーキャピタリストは、「これから伸びる/そうな市場の企業に投資する」という遣り方は、1つの投資手法として利用するが、その市場に存在する複数の企業を纏め買いするような事はしない/出来ないのが現実だ。

この様に考えると、本書籍の位置付けは、些か中途半端と感じる次第。

ゴリラゲーム

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  1. 2006/08/12(土) 15:59:12|
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プロフィール

eboys

Author:eboys
日本にてWirelessおよびMedia関連のM&A業務を担当後、米国Silicon ValleyのVenture Capital FirmにてIT分野を担当。
現在は、日本に帰任、財務・会計部門に在籍中。
email: eboys.2005@gmail.com

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